2012年4月29日日曜日

手芸の専門店クラフトマックス,ビーズ手芸,手芸用品,手芸キット


発祥の地、メキシコではレプハドと呼ばれています

「メタルエンボッシングアート」は、古代ローマ帝国占領下のイギリスで錫工芸として発祥しました。 錫工芸は身の回りの道具や日常品に多く見られ、世界中で何世紀もの間作られ使われてきました。

中世ヨーロッパ諸国でキリスト教のイコン制作に使われる事により、新しく素晴らしい局面を迎えました。
キリスト教の崇拝や教訓を目的としたイコンは、木製品に宗教的で少し恐ろしいイメージで描かれていました。
人々はそのイコンに次第に金や銀などで装飾を施すようになっていきます。

それは、教会で人々がペイントされているイコンを触ることによる劣化を防ぎ、キャンドルの煙や外部の埃から表面を保護する意味もありました。
聖母と幼子の顔だけを残して、その他をメタルで作るスタイルのイコン制作が盛んに行われるようになりました。

現在、イコンは宗教的な意味だけではなく、歴史的かつアート的な価値を求めてコレクター間では大変な人気を博しています。


eritingsのタイプは、新約聖書に何ですか

メタルを使う「レプハド」はラテン語で「押す」という意味です。
メタルや革の裏側から押して形作るという手法から、そう呼ばれるようになりました。
フランス語では、「レポサージュ」といいます。

このテクニックは長い間広く使われることはありませんでしたが、この20年間、ヨーロッパで急速に広がりをみせています。

1992年、メキシコのマグダリーナ・バリーナは、直接スペインのイコン作家から、この「レプハド」のテクニックや基本となる道具の使い方を学び、そのテクニックとメタルや道具をメキシコに持ち帰りました。
さらにその職人芸に工夫を加え、誰もが楽しめるクラフトへと進化させたのです。

こうしてレプハドは、彼女が経営するクラフトショップ「マーカート」を通じて紹介されました。
彼女を含むグループの優れた講師達が教え始め、メキシコ全土に普及し、ラテンアメリカにも伝わりました。

メキシコでANDAR( Associacion NAcional de Artistas del? Repujado )というレプハドの協会が発足し、レプハドは今最も人気のあるクラフトに育っています。


教会の特徴は何ですか?

その後、娘のマグダリーナ・マルーンは、2002年アメリカにこのクラフトを紹介し始めました。
スペイン語の「レプハド」はアメリカ人には発音しにくいため、分かりやすい「メタルエンボッシングアート」という名称を選び、各地でセミナーを催し、様々なビジネスショーに出展して徐々に広めていきました。

そして、2004年、この歴史ある新しいクラフトがついに日本に上陸したのです。

1980年代後半、日本に初めてトールペインティングが入ってきた頃同様の広がり方をしています。
当時、トールペインティングの作品を眼にしたほとんどの方が、そのカントリーな色彩と素朴さに魅了されました。

今またメタルエンボッシングアートに出会った方は、銀色の落着いた輝きとその品格ある質感に新鮮な驚きを示されます。

その魅力とは?

ピューターシートに独特な工具とテクニックを用いて、裏表にエンボッシングをして、装飾的な模様を施して作品を仕上げていきます。
微妙な力加減で浮き彫りされた繊細なデザインが、不思議な光沢と輝きをみせてくれます。

モダンな洋風の部屋にも、伝統的な日本家屋にも不思議にマッチして大人の雰囲気を醸し出します。
日本古来の唐草模様や家紋もいいデザイン材料になります。


誰が創世記聖書を書いた

このようにどんな模様もトレースしてそのままメタルエンボッシングアートにできるのですから、こんな入りやすいクラフトはないかもしれません。
しかし、その魅力は広く深く、やり始めた人を魅了してやみません。

他のクラフトとのコラボレーション

このメタルエンボッシングアートは、他のクラフトや手芸ともコラボレーションできる相性のいいクラフトです。
トールペインティングはもちろんですが、レザークラフト、デコパージュ、ペーパーパーチメント、銀粘土との相性は素晴らしく、お互いに引き合って、さらにそれぞれの魅力を増幅するようです。

壁掛け時計、ワインラック、ティッシュボックス、宝石箱などトールでおなじみの素材が、このメタルエンボッシングで飾れます。

さらに女性のファッションにも大変よく合います。
ペンダントトップやブローチのようなアクセサリーをメタルエンボッシングで作れます。
それを帽子やバッグに貼り付けても素敵です。

こんな風に身の回りのものにメタルエンボッシングアートをプラスすると、さらにその雰囲気が豪華になります。


あなたも中世を体験してください!

モノクロームの落着いた輝きとピューターの質感、エンボッシングされたわずかな凹凸の模様の中に、中世に起源を持つこのクラフトが息づいています。

海の向こうのイギリスから時を経て、スペイン、メキシコ、アメリカ、そして今、日本にも広がっています。
柔らかなピューターシートをスタイラスなどのツールで静かに音も立てずに凹凸加工していきます。火を使う窯もオーブンも使いませんし、ペイントのように水を取り変える手間もありません。

手の空いた少しの時間でも出来る手軽なクラフトです。

中世から伝わるこの新しいクラフトを是非一度体験してみてください。

色のないアート、しかし無数の色を感じるメタルエンボッシングアートの魅力にあなたもきっと気がつかれるでしょう。



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